舞台は、ヴァンパイアが跋扈(ばっこ)する世界。
ゼスは、12歳で家を飛び出し、長じてヴァンパイア・ハンターとなった青年だった。
ある村から依頼を受けてやってきたが、件のヴァンパイアとされるラッドは、どう見ても、古城に住みついて年老いたただの孤独な老人だった。
ゼスはラッドの最期を看取る為、毎日城に通うようになる。
その奇妙な友情が愛情に変わるとは、ゼス自身もまだ気付いていない事だった。
――狩る者と狩られる者の、命をかけた数奇な恋。
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